導入事例

東田ドライ:Ship&co APIの活用で物流が効率的に

「Ship&coを導入することで、運送会社のシステムの連動がリアルタイムに行えるようになり、手間がなくなり業務の効率が向上しました。」

当社はクリーニング事業を65年間運営しており、兵庫県西脇市に本社があります。2014年より宅配クリーニング「リナビス」を展開しており、ECサイトを通じてお客様にサービスを提供しています。簡単に言うと、お客様が洗ってほしいアイテムを運送会社(ヤマト運輸や佐川急便など)を通じて工場に送り、当社でクリーニングし、一定期間保管した後、再び運送会社を通じてお客様に返却するというサービスを提供しています。

お客様は注文時に返却希望日を予約し、当社でそれに合わせてクリーニングし、倉庫で保管しておき、運送会社を通じて返却するという流れです。最長1年間の保管が可能です。都心部、東京や大阪市内の中心部にお住まいのお客様に多くご利用いただいています。特にマンションやアパートに住む方々には、冬物などのかさばる衣類を当社に預けることで、スペースの有効活用ができるとご好評いただいています。また、クリーニングと同時に染み抜きや簡単な修理、毛玉取りなどのサービスも提供しており、お客様から高い評価をいただいています。

リナビスが直面した課題

お客様より依頼品を工場にお送りいただく際、逆に、依頼品をお客様に返却する際に、運送会社を利用する必要があります。この輸送手続きのために、以前は、ヤマト運輸さんのシステムやパッケージ製品を使用していました。

近年、当社サービスの拡大に伴って、ヤマト運輸以外にも佐川急便を使う必要がでてきましたが、佐川急便とのシステム連携ができませんでした。そのため、日常の業務で余分な手間がかかるようになり、また、作業ミスが発生することもあり、それを改善する必要がありました。

Ship&coの出荷API導入の決め手

他社のシステムやサービスを検討する中で、主に物販EC向けの物流システムが多く、お客様向けのUIが用意されていることが分かりました。しかし、当社は自社でシステムを構築しており、送り状の発行や運送会社との連携だけが必要でした。他社のシステムではそのような簡易な機能が提供されておらず、カスタマイズが必要であったり、提供されているサービスが過剰であったりしました。その中でShip&coは、必要な機能をスムーズに、かつ、低コストで提供してくれる点で適していると感じ、導入を決めました。

Ship&coの出荷API導入の効果

導入前はヤマト運輸と佐川急便など、運送会社毎にシステムを使い分けていました。しかし、Ship&coを導入することで、ヤマト運輸と佐川急便の両方に対応でき、システムの連動がリアルタイムに行えるようになりました。これにより、CSVデータのダウンロードやアップロードなどの手間がなくなり、業務の効率が向上しました。また、作業ミスも激減しました。導入前と比較すると、1件あたり1分間以上の作業時間をカットできていると思います。

導入も非常に簡単でした。システム開発の期間としては、基本的な機能だけであれば1ヶ月もあれば十分できたと思います。当社では、サブユーザー機能を使用しており、そのための管理機能なども開発する必要がありましたので、完全な開発期間としては、2〜3カ月間程度かかっていると思います。

RinavisのShip&co利用方法

クリーニング完了品をお客さんに返却する際の業務にShip&coを活用しています。主に送り状の印刷に使用しており、当社で構築したシステムの中でShip&coのAPIを使用しています。今年の実績では、1日2,000件程度です。

今後は運送会社の拡充や出荷拠点の増加などが考えられます。また、Ship&coを通じてさらなる拡張が可能かもしれませんが、具体的な展望はまだ特定していません。